文系卒がシステムエンジニアになると「きつい」「大変」ってイメージを持っている人は結構いると思います。
実際の話、「きつい」と思います。
今回、文系なんだけど将来システムエンジニアを目指したい人やシステムエンジニアをやっているけど同じ悩みを抱えている若手エンジニア向けに体験談を書く事にしました。
私の簡単な自己紹介をします。
なぜ今回この話をしようと思ったか。ですが、就職してみて「失敗した」とか「思っていたのと違った」と後悔してほしくないからです。
【体験談】文系卒の後輩システムエンジニアが辞めていった話
私はチームリーダーとして働きながら彼のOJTを任させることとなっていた。
配属されてきた後輩の第一印象は、少し内気なように写った。
人前で何かを話すのは苦手なようだが、二人で会話をする分にはハキハキと受け答えをしていた。
チームリーダーとして働いていた私は多忙を極めていたため、他のメンバーにも指導のお願いし、チーム一丸となって彼を育成することとした。
これからチームの一員として活躍してほしい。彼の社会人生活がスタートしたのだ。
プログラミングにチャレンジした結果
私の会社は配属前に研修があるため、新卒は少なからずプログラミングの知識がある状態で配属されてくる。
まずは、簡単なプログラム修正を依頼し、彼のスキルを把握することにした。
結果は、、、しっかり修正ができていた。
文系卒と聞いていたが、ちゃんとプログラミングを勉強しているのだなと感心した。
この調子で、少しずつ難易度を上げていってみることにした。
業務知識とロジカルな処理が必要なプログラミングにチャレンジした結果
次のステップとして、少しロジカルな処理にチャレンジしてもらった。
DBMSでの処理も必要であり、データベースの知識も必要となる処理だ。
結果は、、、難しかったようだ。
データベースに苦手意識があるようで、1人では対応できなかった。
先輩SEにサポートをもらいながら、何とか対応することができた。
文系卒でも日々の業務で着実にスキルが向上する
システムエンジニアとして活躍するためには、携わるシステムの全体像の理解や業務知識が必要不可欠である。
彼の状況を見極めながら、携わる業務レベルを徐々にあげていった。
彼は一生懸命業務に取り組んでおり、プログラミング知識や業務プロセスの理解が着実に進んでいった。
1年くらい経つと、先輩SEの支援を貰わずとも1人で業務をこなすことができるようになっていった。
彼は着実に成長していっていた。
しかし、2年目のある日、彼が体調が悪いと言い仕事を休んだのだ。
そのときは、辞めるなんて考えもしていなかった。
メンタル崩壊、会社に行くのが辛い
最初は、週に1回休む程度だった。その後、週に数日など休みが続くことが多くなった。
心配になった私が「体調は大丈夫?」と聞くと、「朝、お腹の調子が悪くなるんです」という返事だった。
それから数日後、彼から「話があります」と連絡が入り、結果、彼は「仕事を辞めたい」と言い出したのだ。
仕事を辞めることが確定した次の日から、彼はイキイキとしているようにみえた。
確かに今思えば、仕事中に席を外す時間が長かったり、業務で悩んでいるような姿があったと思う。
もっと早く声をかけてあげればよかったなと、後悔が残ることになった。
彼と仕事を共にして感じたこと
彼と仕事を共にして以下のことを感じた。
● 文系でも努力しだいでプログラミングは習得できる
● プログラミングはセンスも必要。センスがないと感じたら自分のキャリアプランを見つめなおす
● 悩みだしたら即転職を考えるべき
● 3年は続けてみる
文系理系問わず、一定のプログラミングは努力すればできるようになる。
しかし、DBMSやデザインなど、センスや知識がないと習得できない技術があることも事実だ。
「楽しくない」「技術が身につかない」と感じたら、即転職することをオススメする。
後から聞いた話だが、「周りの先輩方みたいに上手く仕事ができなく自信がなくなった」と言っていた事が印象深かった。
ただ、文系なんだけど将来システムエンジニアを目指したい人やシステムエンジニアをやっているけど同じ悩みを抱えている若手エンジニアの方に、これだけは言いたい。
「必ず3年は続けてみること」
会社の仕事は多種多様だ。3年続けてみて見えてくる世界もある。
3年後には技術が身につくかもしれない。
3年やってみて「違う」と思えば、転職すればいい。
ただ考えてみて欲しい。学生で3年といえば中1と高1の違いだ。この差は大きい。自分を悲観せずに成長を信じて、今できることに取り組んでほしいと思う。
-
人生引き際がもっとも重要な話【華があるうちに去れ】
続きを見る
その後の彼の動向は不明だが、良い職場にめぐり逢いイキイキと働いていていることを切に願っている。